2008年09月06日

「がんばるなかれ」 水木しげる 著

「がんばるなかれ」 水木 しげる 著(やのまんブックス)

★★★

 先日、ぷらぁ〜っと本屋さんを歩いていたらこの本が目につき衝動買い♪

 水木さんといえば、ゲゲゲの鬼太郎でお馴染みですが漫画だけではなくエッセイなども大変面白くて、魅力のある方です。

 その水木さんのちょっとした一言を集めたこの本。

 人生の大先輩らしい、余裕というか、懐の深さを感じさせつつ、思わず「ぷっ」と笑ってしまうような言葉がいっぱいです。

 
いまの人たちは必死に働いて、
いつも悲壮な決意を顔にみなぎらせているが、
もうちょっと優雅にかまえたほうがいいかもしれんね
そんな顔では妖怪もこわがりますよ


 ゲゲゲの鬼太郎で、ちょっとおっかない妖怪を描いている水木さんが言うとこういう言葉もちょっと可笑しく笑ってしまいました。

 また、こんな言葉も好きです

 
努力に見合うマネーが
得られないからといって、
絶望したり、悲観したり、
愚痴をこぼしてはいけません
ただただ、努力するのです
好きな道なのですから


 これを読んで、そうだったそうだった…と(笑)ちょっと反省。

 さらにこんな言葉も。

 
人間は死を生活の中にとり入れて
初めて情緒を
安定させることができるのかもしれない
死を忌み嫌うと、
逆に死にいじめられるのではないか

 
 うーむ…と思わず、深く頷いてしまいました(笑)。

 ちょっと最近、忙しくて疲れているなぁと思う方、なんかやる気が起きなくて困っちゃったなぁ…なんて思う方、ぜひぜひこの本をお手にとってお読みになってみてくださいね。
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2007年10月17日

「谷川俊太郎質問箱」 谷川俊太郎 著

「谷川俊太郎質問箱」 谷川 俊太郎 著(HOBONICHI BOOKS)

★★★

 谷川さんは…もしかしたら日本一有名な詩人なんじゃないだろうか。
 私が初めて谷川さんを知ったのは、スヌーピーのコミックスの翻訳者として名前を見た時でした。
 その後、詩人としてとても有名な人なんだぁ…と知りました。

 この本は、もともとはWEBサイトの「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載されていたものをまとめたものなんだそうで、そのサイトを見ていない私は、この本の装丁が何か温かみがあったので、ふと買ってしまった…というのが実のところ。

 なので、全然期待なんかせずにぱらぱらと読んでいたのですが(笑)。

 なぜこんな質問を詩人の谷川さんにするのだぁ(笑)というようなどうでもよい質問から、ちょっと普通の人なら答えに窮するような質問まで、老若男女からのあらゆる質問に谷川さんはゆらりゆらりと答えていく。

 くすくす笑っちゃったり、ふふふとほくそ笑んだり、うんうんと大きく頷いたりしながらあっという間に読み終わってしまいました。

 その中でも印象に残った質問
質問 三十六 
死んだお父さん、お母さん、
おばあちゃんに会いたいのですが、
死んだ人には、いつか会えますか?
(森乃熊子 三十三歳)

谷川さんの答
会えると思います。
でも会えるのはあなた自身も死んだあとかなあ。
生きているうちに会いたいのなら、
カラダでは会えなくても、
タマシイでなら会えると
強く信じる必要があると思います。
それにもちろん
お父さん、お母さん、おばあちゃんを、
死んだあとも、
どこまで深く愛しているかがキーですね。

 という谷川さんのお答え。なんかほっとするというか、そうだといいなあと心から思います。

 それと挿絵のしろくまやりすがかわいくてしかもすべてカラーのイラストなので、ぱらぱらとめくっているだけでも楽しめる本です。
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2007年08月19日

「車いすのパティシエ」 ニッポン放送 編

「車いすのパティシエ」 ニッポン放送『うえやなぎまさひこのサプライズ!』編 (ニッポン放送)

★★☆

 うえやなぎさんのラジオ番組で放送したお話が文字になって出来上がった本だそうです。

 芸能人でもなく、別に何か有名人じゃないけれど、ごく普通に過ごしている人たちにも、それぞれ人生のドラマがあるんだと、再認識しました。
 
 きっとこういうラジオ番組や本がなかったら、知ることができなかったであろう、たくさんの人生の物語。
 
 どのお話もそれぞれに考えさせられたり、感動させられたり…。

 その中でも心臓手術に使うカテーテルの開発をしたのは、元々は医療には携わっていなかった人が娘の命を助けたいという気持ちから始まったお話や、戦時中に人々を助けるために走るはずのない電車が夜中に運行されたお話などがとても印象深く残りました。

 救援電車の話は、たまたま先日、テレビの深夜放送でドキュメンタリーが放映され、さらに詳しく知ることができました。

 また、この本の「はるかのひまわり」にある、阪神大震災で妹を亡くされたいつかさんの言葉が重みがあり、自分にとっても日々忘れずにいたいなぁと思いました。

「おやすみを言った人に、必ずおはようを言えるわけではありません。
行ってきますと出た家に、必ずただいまと帰れるわけではありません。
誰かとケンカしてしまったら、明日『ごめんね』と言えるかどうか、そんなことは、誰にも分からないのです。
だからこそ、今そばにいる家族や友だちと仲良くしてください。
自分の命と相手の命というものを、いつも大切に見つめてください」
 
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2007年07月27日

「はい、わかりました。」 大野勝彦 著

「はい、わかりました。」 大野 勝彦 著(サンマーク出版)

★★★

 本当は、もう1冊の「よし、かかってこい!」のほうを先に読んだのですが、こちらの詩画集のほうが印象深かったのでこちらを先にご紹介♪

 両手がないなんて、信じられないくらいステキな絵と、そして心に響く詩がいっぱい載っています。
  
   プレゼント

神さま
誕生日のプレゼントに
一日だけ両手を返してくれませんか
この事故で心配かけた人
辛い思いさせた人の手を
心をこめて握りたいのです
そのぬくもりを
大切に心の中に
しまっていたいのです
子供達の手を
いつ握ったろうか思い出せない
一日 両手をつけてもらったら
しっかり握りしめて
父親の手のぬくもりを教えたい
そして子供達の手の感触を
もう一度だけ覚えさせて下さい
先祖の仏壇に
心の中だけではなくて
生きていますと
手を合わせたいのです

 この本をうっかり(笑)バスの中で読んでいたのですけれど、この詩を読んでいて涙が出てきてしまって、ちょっと困ってしまいました。

 手があること、指が使えること、普段ごく当たり前のことが当たり前じゃないんだよね…としみじみと感じ入りました。
さりげなく
いきいきと
これが
いちばん
難しい

 この詩も大好きな一節です。

 さりげなくってほんとになかなか難しい(笑)

 ついつい、「やってるんだぁ」と誇示してしまったり(笑)、やれやれと思ってしまったり(笑)、ふと気づくとそんな風になっている自分がいるような気がします。

 詩もステキですが、なんといっても一緒に載っている絵がまたとても力強くていいし、詩も活字ではなく、墨字で読んだほうが何か伝わってくる感じがするので、ぜひぜひご覧になってみてください。
posted by aquatone at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | その他本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする